オート・コート・ド・ニュイ・フォンテール・サンマルタン・ルージュ2020 ドメーヌ・ミッシェル・グロ
安定した品質で人気のミッシェル・グロのワイン。
●産地:フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
●呼称:オート・コート・ド・ニュイ
●ブドウ品種:ピノ・ノワール
●容量:750ml
●赤ワイン
一連のオート・コートの中でのトップ・キュヴェになります。一段と香りが充実、より複雑で香りの密度も上がってきます。味わいも旨味があって、他のキュヴェよりも明らかに重厚感を感じます。タンニンも上質で心地よいアフターへつながります。完全に村名クラスのポテンシャルを持つオート・コートです。
リアルワインガイド80号
今飲んで 90 ポテンシャル 91
飲み頃予想 今~2043
以下インポーター資料です
(2023.2 入荷時の資料)
私の父ジャン・グロと、私自身が40年の月日をかけて造り上げた一つの区画、それがオート・コートのアルスナン村にあるフォンテーヌ・サン・マルタンです。コート・ド・ニュイに見られるような東南東向きの斜面、標高350から390メートルの間に、この7ヘクタールのブドウ畑が段々状に連なっています。眼下に小谷とリュー=デュー・デ・シャン(Lieu-Dieu des Champs:神が宿る畑の意)
シトー修道院を眺めることができ、シスターたちによって経営されていたこの古い尼僧院は、約800年前に創設されたとされ、この丘にブドウ畑を所有していました。19世紀末のフィロキセラ禍によってブドウ畑が壊滅して以来、その畑の大部分は再び森で覆われていました。1976年に父ジャンが森の開拓に着手し、続いて私が畑の再建に取り掛かり、1981から1986年にかけて4ヘクタールの畑にピノ・ノワールを植栽しました。
87年から残りの3ヘクタールにシャルドネを植え始め、2007年に購入した最後の1ヘクタールを2009年に植え替えたとき、この畑全域の再統合を果たし、植栽作業を完了しました。この畑に見られるのは、ジュラ紀オックスフォーディアン後期の石灰とマールが混ざった土壌です。同じ地層が5キロメートル南のコルトンの丘にも見られ、丘麓に位置するペルナン・ヴェルジュレス村の名に因んで一般に《ペルナンのマール》と呼ばれています。
私はこれまでずっとオート・コートのブドウを、区画ごとに分けて醸造し熟成させてきました。夫々の区画のワインを瓶詰め直前まで観察し、最終的なブレンドを実行してきました。つまり、30年近くのヴィンテージに跨って、フォンテーヌ・サン・マルタンのワインの魅力とオリジナリティを把握しています。このような背景のもと、この区画の元来の姿を取り戻し、再現したいという意志に駆られ、長きに渡って畑の再建に取り組み、個性豊かな一つのキュヴェに造り上げることを達成しました。
ドメーヌ・ミシェル・グロの新たなモノポール《キュヴェ・フォンテーヌ・サン・マルタン》は、2014年を初ヴィンテージとし、オート・コートから単独キュヴェとして新たに独立させます。
(インポーター:オルヴォー)
【2020年ヴィンテージについて】
2020年はブドウの成長サイクルが早く、強い日差しを受けた年です。収穫された少ない重量のブドウは、非常に凝縮していました。2019年から20年に移り変わる冬の雨量は標準的で、穏やかな気候のもと、軽い凍結に留まる日々が多く見られ、2月末には木々が芽吹きの準備を始める兆しが見られました。芽は3月末に早々に伸び始め、2020年のブドウは非常に早熟になるだろう事が予測されました。4月初旬に幾日かの冷気が訪れた後、気温は再び上昇し、ブドウの成長は暴走しました。4月後半から5月一杯まで一貫したリズムで伸び続け、平均すれば週に2枚ずつ新葉が増えるスピードで枝が伸びていきました。ドメーヌのチームはそのスピードに追いつくよう芽かきに精を出し、その後、新枝を持ち上げる相次ぐ作業も、成長リズムに合わせて遂行していきました。5月18日頃にはコートでブドウの花が咲き始め、5月下旬にオート・コート・ド・ニュイで咲き終わりました。暑さと少ない雨のもとで新たに夏が始まり、7月中旬までこの好条件下でブドウは育っていきました。非常に早くにブドウは色づき始め、2020年の早熟度が記録的であることが観測されました。また、この天候条件はベト病とウドンコ病の脅威も妨げることになったので、ブドウ樹は健全な状態に保たれました。7月末から8月にかけて水不足の影響が表れ始め、コートの畑は徐々に黄色に傾いていきました。それでもブドウの成熟は阻まれることなく一貫したリズムで進んでいきましたが、水不足のせいでブドウの粒は思うように膨らみませんでした。収穫は8月28日にコートで始め、9月10日にオート・コートで終えました。2018年、19年同様、ブドウの健全さは疑う余地のないパーフェクトな状態で、ブドウの選別はほとんど必要ありませんでした。パーフェクトな健全さ、完遂した成熟度、水不足に起因する果汁の少ないブドウから、2020年は偉大な凝縮度を誇るワインが生まれました。一方、フレッシュさや酸味の点では19年より高いことが言えます。つまり、2020年のワインは15年、18年、19年のヴィンテージの系統に属し、特徴としてはピュアで正確さがあり、極めて凝縮度が高く、美しいバランスに恵まれた完熟の年と言えます。
以上インポーター資料より抜粋
商品コード:15936
ドメーヌ・ミッシェル・グロ(Domaine Michel Gros)
ブルゴーニュのトップドメーヌ「ミッシェル・グロ」は父「ジャン・グロ」の後を継いだ、グロファミリーの長男のドメーヌです。
実直でまじめな彼の造るワインは性格を表すように実にしなやかで綺麗に纏まりのあるピノ・ノワールをつくりあげます。
以下インポーター資料
1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。
また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、
グロ家の家業を続けている。情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。
畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。
寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、
ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。
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