以下インポーター資料です。
独自の醸造法を展開し、衝撃的な個性をもってRM(レコルタン・マニピュラン)の存在感を世に示した
アンセルム・セロスら「第一世代」。柔軟な発想によってテロワール表現の可能性を追求し、
繚乱の「RMワールド」を花咲かせたダヴィッド・レクラパールら「第二世代」。
そして近年メディアへの登場が増えてきた「第三世代」の造り手たちの視線は、
「飲んでいかに美味しいか」という本質的原点に、じっと注がれているように感じられます。
私たちの弊社創業以来のパートナーで、そのクリエイティビティにおいて第二世代を代表するひとりである
シリル・ジャニソンが、「将来、トップクラスのシャンパンの造り手になるから、絶対行ってみた方がいい」
と紹介してくれたジャン・マルク・セレックは、第三世代の筆頭格。
実際に彼を訪れ、試飲して感じたのは、(もう、トップクラスになっている・・・)。
1969年、エペルネ市の南、ピエリー村に設立されたこのRMは、ピノ・ムニエを白眉とする同村の他、
ピノ・ノワールの聖地アイの衛星村ディジー、コート・デ・ブランのグラン・クリュを
時に凌駕するとさえいわれるシャルドネの産地ヴェルテュスの各プルミエ・クリュ村を中心に、
合計9ヘクタールの畑を所有しています。1974年に2代目当主となり自社ビン詰めを開始した
リシャール・セレックの下で礎が築かれ、2008年、その息子ジャン・マルクの継承によって、
新たなステージを迎えました。
ジャン・マルクは、それまでのリュット・レゾネ栽培から実質的なビオロジック栽培および
ビオディナミへの切り替えを行う一方、一部の区画で馬による耕作を開始。
また、父と共に2004年に導入した小樽による醸造を極めたり、最新式の卵型コンクリート製タンク
「ウフ・ノンブロ」を導入したりすることで、「泡はよりきめ細かくなり、味わいはより複雑に、余韻は何倍も長くなりました」。
2015年には、冷却機能付き重力式プレス機などを搭載した、最新鋭ワイナリーが完成。
さらなる高みを目指す求道者として、最高レベルの挑戦を続けています。
「スイスの腕時計は華麗で優雅ですが、中の機械は、精緻を極めた職人技の集合体です。
官能的で美味しいシャンパンを造るためには、栽培・醸造におけるひとつひとつの仕事すべてを、
ミクロン単位でトゥールビヨンを作るように、精密に、正確に行わなければなりません」。
「シャンパンが合うべき料理に、完璧に合うシャンパンを造ることを目指しています」
(以上、ジャン・マルク・セレック)。
「セレック」のシャンパンは、まずその泡の質感と、みずみずしいアロマに驚かされます。
口当たりはやわらかく、甘みや酸味、樽熟成させたシャルドネの香味、ミネラルの旨味などが
絶妙に溶け合わさって、しっとりと口の中に広がります。ジャン・マルクが言うように
余韻の長さも心に残るもので、絶品と呼べる水準に達していると思います。