以下インポーター資料です。
ルニョー家は、ル・メニル・シュル・オジェ村に1920年代から続くヴィニュロンの名家です。
1975年以降は同村の協同組合に加盟してきましたが、2011年に畑を継承した2代目ステファンヌは独立を決意。
2014年に組合を脱退し、自身のRM「ステファンヌ・ルニョー」を設立しました。
ル・メニル・シュル・オジェとオジェに半分ずつ、合計4.14ヘクタールのグラン・クリュ畑を所有しており、2012年以降、その全面積でビオロジック栽培およびビオディナミを実践しています。
初年度の2014年は、1.5ヘクタール相当の畑から3つのキュヴェを仕込みました。
2つがオジェの(別々の)単一リウ・ディもの、1つがル・メニル・シュル・オジェの単一リウ・ディもので、2018年秋に発売を開始した「モード・リディアン ニュメロ・キャトルズ グラン・クリュ」を皮切りに、毎年1キュヴェずつリリースされる予定になっています。
「コート・デ・ブランのシャルドネは、樽発酵・樽熟成と相性が良い」と考えるステファンヌは、複数の樽メーカー(フランソワ社、ルソー社等7社)、異なる容量(225リットル、228リットル、600リットル、1300リットル)の樽を使い分け、数学者のような緻密さで、「解」を導き出そうとしています。
しかしながら、「樽発酵・樽熟成させればいいというものではありません」。
彼は、かようにこだわっている樽醸造分をあえて部分化して全体最適を設計することで、一般に樽醸造を売りにしている新世代の醸造家が不得手とされる「料理との相性」をも極めようとしています。
官能性を希求する姿勢のバックグラウンドには、彼が情熱を傾けてきたモード・ジャズ(サクソフォーン)の演奏体験があります。
「2016年に3つのキュヴェのアサンブラージュを行った際、それぞれの味わいのスタイルを奏でるモードが、頭の中に自然に流れてきました。
これはリディアン、こっちはミクソリディアン、これはドリアンだな、という風に」。
シャンパーニュの聖地ル・メニル・シュル・オジェに誕生した、夢のようなRM。デビュー作から、凄まじい完成度です。