スケルリは、カルソと呼ばれる強烈な石灰岩に覆われ、表土が全くない
厳しい土地環境から信じられない繊細でしなやかさを持つワインを生み出します。
以下インポーター資料より抜粋
(2020.10入荷時の資料です)
カルソと呼ばれる強烈な石灰岩に覆われ、表土が全くない厳しい土地環境。
コッリオのように強いミネラル分と果実を両立することが難しい、というより不可能なカルソでは、
酸が高い、そして石灰質由来のミネラルの豊富なワインになることが当然!でもそこに妥協せず、
しっかりと果実を感じるブドウ、ワインを造ることに真剣に取り組むマテイ スケルリ。
畑は代々引き継いできた樹齢の高い畑(40-60年)が0.6ha、他には2006年、2008年と
自ら切り開いた畑が各0.5ha。どちらも放棄地をゼロから開墾。
地中にある分厚い石灰岩層を削岩機で砕き、表土は近隣に点在するDulineと呼ばれる場所より赤土を運ぶ、
という途方もない作業を行いました。畑では一切の肥料、堆肥を使わない。
もちろん薬品類も一切使用せず、最低限の銅と硫黄物のみ。基本的には畑の自然環境を整えることで
土地自体のバランス感、しいてはブドウ樹の自己管理能力を高めることを尊重した
栽培方法を行っています。収穫した果実は除梗したのち、開放式の大樽にて
約2週間のマセレーション。野生酵母による醗酵。圧搾後約24か月、大樽にて熟成。
果皮の恩恵を受けたヴィトフスカ、マルヴァージア、それでいて全くと言っていいほど
「強さ」というものを感じない。圧倒的なしなやかさ、親しみやすさを持ったワイン。
土地由来の重厚なミネラル分を持ちつつも、圧倒的なしなやかさ、親しみやすさを持ったワイン。
マテイ曰く、「自分にとってのワインとは、偉大な物というよりも、もっと昔から身近にあったもの。
そしてこのカルソを感じつつも、果実の味わいをしっかりと持ったワインを<造り続けていきたい」
経験値の少なさ、畑の若さをものともしない、マテイの柔軟かつ、感覚的な
栽培・醸造哲学。
土地への強い愛情と、地域の伝統を守る彼の行動に、心からの敬意を表したい。