フィサン2023 ベルトー・ジェルベ
ニコラ・フォールが栽培長として参画し、進化し続けているベルトー・ジェルベ(Berthaut Gerbet)の2023年です。
★生産者情報はページ下部をご参照ください。
●産地:フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
●呼称:フィサン
●ブドウ品種:ピノ・ノワール
●容量:750ml
●赤ワイン
アメリーの看板キュヴェの一つ村名フィサンです。スタンダードクラスのキュヴェとは明らかに違う複雑感のある香り、味わいに奥行きがあって、しっかりとした骨格を持ち、エレガントな纏まりがあります。力強くとてもジュヴレ的で、尚且つ綺麗で洗練されたバランス感は、造り手のセンスの良さを感じる仕上がりです。今となっては村名でこの価格はかなりリーズナブル、是非、お試しくださいませ。
(コメント2025.9)
以下2023年ヴィンテージの評価:
93 Points Cellar Tracker
16/20 ≒ 92 Points Jancis Robinson
89~91 Points 2026~2033 Vinous Neal Martin
88~91 Points 2029+~ Burghound Allen Meadows
90 Points Jasper Morris. MW -Inside Burgundy
以下インポーター資料より抜粋
(2025.9 入荷時の資料)
葡萄:ピノ・ノワール
収穫:2023年9月6日~15日
畑・土壌:3.6ヘクタール
Clos du Village、Fixey、Aux Prés、
La Sorgentière4区画のアッサンブラージュ。
石灰岩、泥灰土
樹齢:平均30~40年
醸造:4日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。1日に1~2度のルモンタージュ。発酵の最後のみピジャージュ。ポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)5日間。
熟成:木樽でマロラクティック発酵。
12カ月熟成。新樽0%。濾過・清澄せず。
外観は決して熱量のヴィンテージを思わせない『濃さ』を感じさせない色調。波打つような赤い果実のグラデーションに一滴、黒の果実を垂らしたようなイメージ。『Fixinの本質はエレガンス』と言い続けてきたアメリーがこの数年到達したのはGevrey Chambertin的な芯のある構造にChambolle Musigny的な綿菓子の果実を纏わせる着地なのかもしれません。抜栓直後、口に含んだ瞬間は漬け込んだシナモンと涼し気な酸から果実が静かなアタック。芯の硬さを感じるトーン。未熟ではなくしっかりと土地の風景を描くような酸味。そしてその美しい酸味が目立つことなく余韻の風景の向こう側に広がる果実を残像としてしっかりと捉えています。淡い陽射しが描く輪郭の朧げな影のようなグラデーション。縦横の構成がしっかりとしていながらも、寺院の建造のような威圧感を与えない構造美。ぱちぱちと爆ぜて消えた花火の残像を火薬の香りで光の瞬きを思い出すような錯覚にも似た余韻。二日目、酸と果実が内側に収縮していき余韻の開放感がグッと増していきます。ケース購入出来る価格ではなくなってしまったけども、個人的に数本買って年月を重ねて飲んでみたい完成度になりました。
(2025年9月 村岡)
(インポーター:オルヴォー)
商品コード:19227
ベルトー・ジェルベ(Berthaut Gerbet)
フィサンに本拠を置くドメーヌです。
以下インポーター資料より抜粋
ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー…人気のアペラシオンは必ずキラ星のような造り手を擁しています。
傑出した造り手を持たないがゆえに、やや知名度に乏しかったフィサン村にアペラシオンを牽引するスターが誕生しました。
ドメーヌ・ベルトーはマルサネ村とジュヴレ・シャンベルタン村に挟まれたフィサン村を本拠地に7世代続くドメーヌです。
その歴史は19世紀の終わり、数ヘクタールのフィサンから始まりました。
1974年、ヴァンサンとドゥニ兄弟がベルトーを相続し、フィサン、フィサン1級の畑を拡大していきました。
2013年、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・フランソワ・ジェルベを母に持つアメリー・ベルトーがボルドー、ニュージーランドでの研修を終え、7代目当主に就任しました。
母方のドメーヌ・ジェルベから一部の畑を相続しベルトー・ジェルベ(Berthaut-Gerbet)名義としてドメーヌ・ベルトーのラインナップに加えました。
今日ではフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネなど全て合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。
生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。(2014年ヴィンテージよりリリース予定)
栽培:ブドウは、ビオロジックの考えに基づいた理性的な方法で栽培します。
テロワールを尊重した安定した土壌のもとで栽培されています。
殺虫剤の使用は制限を設け、土には、化学薬品を使っていません。
除葉、グリーンハーヴェストによりブドウの成熟が最適になるように風通しを良くしています。
醸造:厳しい選果の後、最小限の手数でコンクリートタンクで発酵させます。
約5日間の低温マセラシオン。天然酵母で発酵。1日2回のルモンタージュ、発酵の最終段階でピジャージュして優しく抽出。
約5日間のポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)ほぼ全てのワインは1,500から3,000リットルの大樽(フードル)でマロラクティック発酵。
春に樽に移します。新樽はほとんど使用せず、最大で24か月と比較的長い熟成期間を要します。
以上インポーター資料より抜粋しました。
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