エステザルグ協同組合は、ローヌ河南部の街アヴィニョンの南西側に位置しており、
加入者が10名程度というフランス最小規模の協同組合です。ここではそれぞれの生産者が品質にこだわったワインを造り、
自らの名前をエチケットに記してリリースしています。「協同組合」としての大きなメリットは、
農機具や新しい醸造設備を共同で購入したり、醸造アドバイスを受けるシステムが構築しやすいなど、
品質向上に向けた資金面でお互い協力し合える点といえます。
栽培に関しては、各生産者の畑は可能な限り有機栽培で管理されており、化学肥料や除草剤は使用しません。
その他農薬に関しても必要最小限な場合に限り散布する「リュットレゾネ」の手法を導入。
この地域では、複雑な
地層や多様なブドウ品種によってコクとボリューム感に富んだワインが造られており、
エステザルグ協同組合では、それぞれの畑の個性をワインに反映させるために原則的に
区画間のブレンドを行わずにワインを生産しています。醸造においては、各生産者のもとで
選果されたブドウを醸造所に持ち込み、コンクリートに埋め込まれた巨大なステンレスタンクにて発酵させます。
酵母はブドウの実に付着する自然酵母のみ。最後に極少量の亜硫酸(酸化防止剤)を添加してボトリングされます。
エステザルグ協同組合の特徴
※ 化学物質を一切使わない「ビオロジック」および極力農薬の使用を避ける「リュット・レゾネによる栽培」
※ 樹齢の高いぶどうから生まれる豊かな風味
※ 土壌の個性を生かし、区画ごとに分けた収穫
※ 平均35hl/haとグランクリュ並みの収穫量
※ 土着の自然酵母を使った発酵
※ 発酵から熟成中は、亜硫酸を添加しない
※ ろ過や澱下げをせずに瓶詰め。