13世紀に建てられた教会をそのままカーヴとしている当家は現在約6haの葡萄畑を所有しています。
物腰静かで高貴な印象の現当主クロード デュガ氏は、良いワインができる条件は葡萄の品質の良さという考えに基づき、
畑の手入れを入念に行い、化学肥料は使わずに健康な葡萄を育てています。
また、庭でJonquille(ジョンキーユ:黄水仙の花という意味)という名前の牝馬を飼っていて、小さな区画や古木の区画を耕させています。
特に古木の畑は葡萄の根が地中に広く張り巡らされていてトラクターで根を傷つけたり、トラクターの重みで土を固くしてしまったりするのでこの牝馬が活躍しています。
収穫された葡萄は温度調節の容易な、酒石がびっしり付着しているコンクリートタンクに運ばれ、アルコール発酵が行われます。
新樽がズラリと並んだ地上のカーヴでは最新のヴィンテージのワインのマロラクティック醗酵が行われ、
地下水が壁から染み出ている、砂利が敷き詰められた地下のカーヴではその前年のワインが熟成されています。
瓶詰めの際にはフィルターもコラージュも行いませんが、ワインは非常に透明感があります。