以下インポーター資料です。
コート デュ ローヌ地方、ヴォークリューズ県のサリアン村とヴァケラス村の境界線に位置するこのドメーヌは、
1928年に最初の葡萄の木が植えられたところから始まりました。農業技師であり醸造学者でもあったオーナーの
ジョスランシュツィクイェヴィッツ氏は伝統を重視したワイン造りを営んでいましたが、
1997年に交通事故で惜しくも他界され、氏の右腕として1991年から働いていたパトリック グラ氏が生産、販売を引き継ぐことになりました。
所有畑は約22ha、ヴァケラスとコート デュ ローヌの畑は粘土石灰質の土壌に小石が散らばり、
レ オート テラスの畑はこれらよりも標高が低く、川が近いことから粘土と砂の混合土壌で、小砂利が散らばっています。
日差しが強く、ミストラルという北風が強く吹くので非常に乾燥していますが、小石が太陽熱を蓄え、
放熱するので葡萄は豊かな風味を得ることができます。グルナッシュの木はゴブレ方式、シラーは
コルドン ロワイヤル方式で仕立てられ、樹間を約1m、1株当たり房数を4から7房に制限することで
空気の循環を良好にし、病害から守るとともに収量を抑制して質の高い葡萄を作っています。
除草剤も現在は使用していません。2014年ヴィンテージからすべてのアペラシオンにおいてビオロジックの認可
(Agriculture Biologique)が下りています。
栽培されているのは、グルナッシュ種、シラー種、カリニャン種、サンソー種など多品種に渡ります。
シラー種100%のレ オート テラスを除いて、グルナッシュ種主体ではありますが毎年セパージュは変化します。
収穫は全て手摘みで葡萄が十分に熟してから行なわれ、醸造は品種ごと行なう伝統的な手法で
コンクリートタンクで行われます。『清潔だがワインがくつろげないステンレスタンクより、
僅かながら外気に触れることでワインが穏やかになるコンクリートタンクを使う』という、
ワインに対する優しさはパトリック氏の人柄そのもので、灼熱の太陽とミストラルが吹く大地でできたワインとは
思えないほど、エレガントで深みがあります。