以下インポーター資料より抜粋
歴史:
クエンホフとは、12世紀から続くマーゾ(小作人用住宅つき農地)の名前です。
初期の頃はブレッサノーネの司教の管理下にありましたが、およそ 200年前から、プリガー家族の所有となっています。
1991年には建物を改修し、古びたセラーもワインの生産を効率化するために手を加えました。
1989年まで収穫されたブドウは、ノヴァチェッラにある大修道院に譲られてきましたが、1990年に初めて、自身の名を冠した1500本のワインをビン詰めしました。
今では年間に25,000本を生産しており、今後、新しく畑を取得することによって生産本数がさらに増えていくことでしょう。
ドメーヌ解説:
とにかく清潔で、よく工夫されたカンティーナ。ボッテ(8樽)とステンレスタンク大小あわせて 10基。
プレスはヴァスラン搾り。どのキュヴェもマロラクティックをしない。
2002年は雨が少なく、ブドウの熟成はよかったが、収量が半分。総本数平均 25,000本作るが、今年は17,000 本、将来は 30,000本までのばす予定。
ほとんど地元で売り切れ、輸出はわずかしかない。シルヴァネールの収穫は10月1日、発酵28日間。
タンクからテイスティングした味わいはフローラルで、上品、テクスチュアーが大変なめらか、下品でフラットな一般のシルヴァネールと一線を画す。
リースリング、ゲヴェルツトラミネールともに3,000本あまりの生産量で、残念ながら輸出割当はもらえませんでした。
アルト・アディジェのトップクラスと比べても、見事としかいいようがない。芳酵で残糖があっても感じさせないバランスがあり、上品で美しい酸に支えられている。
栽培品種(括弧内は平均樹齢):
シルヴァネール(30)、リースリング(10)、フェルトリナー(15)、ゲヴュルツトラミネール(18)。
シルヴァネール種のワインは私たちにとって特別な意味があります。
それは、シルヴァネールがイザルコ谷という地域においてとても重要な品種であるからというだけでなく、私たちが個人的にとても好きなワインであるからです。
自社畑面積:
6ha (Sylvaner 33%、Veltliner 25%、Riesling 33% Gewurztraminer 8%)
畑:畑の土壌はシストを中心に、砂と粘土らから構成されています。
段丘状に整えられた畑は南東向きで、標高は 550~700 メートル近辺です。
山頂は雪がふりますが、ここでは積もりません。
栽培:
ブドウ樹の仕立てはギュイヨ。植樹密度は 8000 本/ha。
有機農法というわけではないが、人工的なものは何も用いず、自然なやりかたで栽培を行っています。
収量:
フェルトリナーは 70hl/ha、それ以外の品種は 50hl/ha。80hl を上回ることはありません。
醸造:
プヌマティック・プレスを使用。基本的に酵母添加は行なわない。
ブドウの健康状態に応じて、So2 の使用の有無を決定する。
熟成:
30%はアカシアの大樽、残りの 70%はステンレスタンクでシュールリーで 7 ヶ月間熟成。
清澄・濾過:
必要があればベントナイトを用いた清澄を行なう。
ビン詰めの際には昔ながらのフィルターを用いて濾過。
ビン詰め時には遊離 SO2 が 28 mg/l になるようSO2 を添加。
年間平均生産量:27000 年