オート・コート・ド・ニュイ・フォンテール・サン・マルタン・ルージュ2021 ドメーヌ・ミッシェル・グロ
安定した品質で人気のミッシェル・グロのワイン。
●産地:フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
●呼称:オート・コート・ド・ニュイ
●ブドウ品種:ピノ・ノワール
●容量:750ml
●赤ワイン
一連のオート・コートの中でのトップ・キュヴェになります。完全に村名クラスのポテンシャルを持つオート・コートです。
リアルワインガイド84号
今飲んで 90+ ポテンシャル 91
飲み頃予想 今~2043
以下インポーター資料です
(2024.1 入荷時の資料)
私の父ジャン・グロと、私自身が40年の月日をかけて造り上げた一つの区画、それがオート・コートのアルスナン村にあるフォンテーヌ・サン・マルタンです。コート・ド・ニュイに見られるような東南東向きの斜面、標高350から390メートルの間に、この7ヘクタールのブドウ畑が段々状に連なっています。眼下に小谷とリュー=デュー・デ・シャン(Lieu-Dieu des Champs:神が宿る畑の意)
シトー修道院を眺めることができ、シスターたちによって経営されていたこの古い尼僧院は、約800年前に創設されたとされ、この丘にブドウ畑を所有していました。19世紀末のフィロキセラ禍によってブドウ畑が壊滅して以来、その畑の大部分は再び森で覆われていました。1976年に父ジャンが森の開拓に着手し、続いて私が畑の再建に取り掛かり、1981から1986年にかけて4ヘクタールの畑にピノ・ノワールを植栽しました。
87年から残りの3ヘクタールにシャルドネを植え始め、2007年に購入した最後の1ヘクタールを2009年に植え替えたとき、この畑全域の再統合を果たし、植栽作業を完了しました。この畑に見られるのは、ジュラ紀オックスフォーディアン後期の石灰とマールが混ざった土壌です。同じ地層が5キロメートル南のコルトンの丘にも見られ、丘麓に位置するペルナン・ヴェルジュレス村の名に因んで一般に《ペルナンのマール》と呼ばれています。
私はこれまでずっとオート・コートのブドウを、区画ごとに分けて醸造し熟成させてきました。夫々の区画のワインを瓶詰め直前まで観察し、最終的なブレンドを実行してきました。つまり、30年近くのヴィンテージに跨って、フォンテーヌ・サン・マルタンのワインの魅力とオリジナリティを把握しています。このような背景のもと、この区画の元来の姿を取り戻し、再現したいという意志に駆られ、長きに渡って畑の再建に取り組み、個性豊かな一つのキュヴェに造り上げることを達成しました。
ドメーヌ・ミシェル・グロの新たなモノポール《キュヴェ・フォンテーヌ・サン・マルタン》は、2014年を初ヴィンテージとし、オート・コートから単独キュヴェとして新たに独立させます。
(インポーター:オルヴォー)
【2021年ヴィンテージについて】
2020 年から 2021 年にかけての冬は温暖で湿度が高く、冬が開ける頃には土壌に十分な 水分が蓄えられていました。2 月末に温かくなり、早期の芽吹きを心配しましたが、幸いにも 3 月に入ると冷涼な気候に戻り、月末になって気温が上昇してきました。ブドウの成長サイクルが既に始まっている中、4月6、7、8日に霜が下りたとき、それは衝撃的な惨事となりました。 損害はとても深刻でしたが、区画による大きな差も見られました。丘の頂上付近の畑ではより早くに成長が始まるため損害が大きく、成長の遅い平野の畑では比較的損害が限られていました。コート・ド・ニュイで遣れれた芽は平均すると 40~50%、オート・コート・ド・ニュイは 標高が高く、成長が遅いために霜害を完全に逃れていました。
容赦ないこの突然の成長ストップの後、4 月、5 月はむしろ冷涼な気候だったため、ブドウ樹が成長サイクルを再開するのに時間を要し、私たちは収穫の遅い年になる事を予期しました。霜害に遭ったブドウ樹とそうでないものには目に見えて成長に差が見られました。
6 月に夏の気候が再来し、瞬足のリズムで新枝が伸びて行きました。残りの夏はあまり好ましい天気に恵まれず、カビ系の病原菌が発生し、畑仕事は至って困難でした。
8 月中旬から天候条件が改善され、ブドウの色づきや成熟が助けられました。ブドウの 健全さはこの時点で満足のいくものでしたが、ウドンコ病の存在はたくさんの畑で認められ、特にオート・コート・ド・ニュイで増加していました。
9月上旬の半月は太陽が照って乾燥し、ブドウの熟度が良いリズムで進み、ウドンコ病 の進展は落ち着いていました。
収穫は 9 月 19 日にコートで始まり、10 月 3 日にオート・コートで終わりました。コー ト・ド・ニュイでのブドウの健全さはとても満足度の高いものに留まり、選果も軽くする程度 で済みました。一方、オート・コート・ド・ニュイでは、特に 9 月末に雨が降り出したことから、ブドウの健全度が落ちてしまい、最良の品質だけを求めるために厳しい選果が必須となりました。区画の中の一つはあまりに劣化がひどく、収穫さえも出来ませんでした。
ここ最近の 3 つのヴィンテージと異なり、2021 年はより冷涼な年ですが、難しい天候に 善処を尽くした、とても良い品質を呈す「クラシック」なヴィンテージと形容することができるでしょう。美しいバランスに特徴づけられたこの年のワインは、果実味が高く、多大な繊細さがあります。地方名のアペラシオンのワインは直ぐに喜びを与えてくれ、より格高い畑から造られたワインは長期熟成に相応しいでしょう。
以上インポーター資料より抜粋
商品コード:17113
ドメーヌ・ミッシェル・グロ(Domaine Michel Gros)
ブルゴーニュのトップドメーヌ「ミッシェル・グロ」は父「ジャン・グロ」の後を継いだ、グロファミリーの長男のドメーヌです。
実直でまじめな彼の造るワインは性格を表すように実にしなやかで綺麗に纏まりのあるピノ・ノワールをつくりあげます。
息子さんのピエール・グロ氏が本格的にドメーヌ参入してますます品質に磨きがかかっています。
以下インポーター資料
1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。
また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、
グロ家の家業を続けている。情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。
畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。
寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、
ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。
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