新時代のシノンを造りだすドメーヌ・デ・フレールのワインが当店初登場です。
彗星の如く、シノンに現れた兄弟2人でワイン造りを行う生産者です。
エノコレクションの伊藤氏が絶賛する生産者という事で購入しました。
(伊藤氏曰くパカレの造ったプリューレロックを初めて飲んだ時の衝撃に匹敵したそうです。)
全てテイスティングしましたが、素晴らしいの一言です。
シノンという地味なアペラシオンながらとても洗練されていて、造り手の意図が読み取れる素晴らしい仕上がりとなっています。
どのキュヴェもSO2無添加で造られていますが、ネガティブな要素は皆無ですので、安心してお楽しみいただけます。
是非、ご検討下さいませ。
(コメント2024.2)
以下インポーター資料より抜粋しました。
僕たちはアンリとヴァレンティンの2人兄弟で、シノンの近くで育ちました。
元々ワインが好きで情熱を注いでいたアンリは、2013年に彼は醸造学校へ行き、ベルジュラックで葡萄栽培とワイン醸造のBTSを取得しました。
学位取得後、彼はフランス中 (ロワール、特にトゥーレーヌ) を修行してまわりました。
特に重要だったのは彼の師匠となったパトリック コルビノー (Patrick Corbineau) でした。
ヴァレンティンは2015年にマコンで自身のBTSを取得。
彼は真っ先にイヴォン メトラ、ジュール メトラの下で修業を行い、
その関係は今でも続いており、時折電話をして栽培や醸造の相談しているそうです。
彼はまた、他の優れたワイン生産者達とも仕事をし、貴重な経験を積みました。
2人は各地での修業を終え、自分たちのルーツであるシノンに戻ってきた2人は全くのゼロからドメーヌを立ち上げるべく、
近隣の生産者で働きながら、シノンの電話帳で古い苗字の人たちに電話を掛けまくり、
ワインを飲みながら友人になり、全シノンの区画所有者を把握。
後継者の有無をも調べ尽くし、自分たちが望む土壌、樹齢を持つ区画を2年掛けて少しづつ手に入れました。
そして2019年に11ha、7つの区画を入手し、全てを整えました。
彼らが手に入れた畑はシノンでも珍しい、北向きのや南向きの丘にあり、
この区画周辺だけに南仏の植物がみられる日照量の多い区画。
温暖化とは言え、涼しい気候が多いロワールでも間違いなく熟度が高い葡萄が入手でき、霜害も少ない理想的な区画でした。
2020年に初ヴィンテージをリリースした彼らは、コロナ禍でサロンも無い中、パリのナチュラルワインショップへプロモーションを重ね、
そのクオリティが評判を呼び、ル・モンド誌にも掲載されるほどになりました。
その今までにないカベルネフランのスタイルには多くの人が驚愕し、初リリースワインは3か月で完売となってしまいました。
彼らのワインの特徴は以下の4点に表されます。
(1)土壌
活きた土壌を造る事。土中の微生物の酸素供給を重要視し、トラクターを使用せずにバイクを使用。
土壌汚染を考慮し、ボルドー液は使用せず、植物由来の調合剤を使用。
(2)葡萄の樹
可能な限り、高く広く葉を張り巡らせる栽培。光合成を促進させ、樹自体にもエネルギーを与える。
(3)果実
カベルネフランは、未熟でも過熟でも荒々しいワインになる為、適熟のタイミングが3日しかない。
その時期を見極め、早朝4時に収穫する事でベジタルでネガティブなタンニンを排除する。
(4)醸造
ピュアな液体にする為に醸造にはコンクリートタンク、古樽のみ使用。
基本的にマセラシオン カルボニックは行わず、全キュヴェ除梗し、時間を掛け緻密な仕事を行い生産をしています。