今までほとんど扱ってこなかったアンリ・グージュですが、当主が替わってからここ最近は以前のイメージとはかなり変わってきたようです。
リアルワインガイド57号でも絶賛されていますね!
以前は飲み頃までかなり時間が掛かった印象でしたが、洗練されていて早くから楽しめるスタイルへ見事に変貌を遂げているようです。
(コメント2017.4)
以下インポーター資料より抜粋
第一次世界大戦後、父親より9haの畑を譲り受けたアンリ グージュ氏は1925年にドメーヌを設立し、
マルキ ダンジェルヴィル氏やアルマンルソー氏らと共にその時代に蔓延していた粗悪なブルゴーニュワインを無くす為にINAOを設立し、
区画やクラスを決める際、自分たちの畑があるニュイ サン ジョルジュとヴォルネーには自己贔屓をしないようにグラン クリュを設定しませんでした。
アンリ氏の孫のピエール氏、クリスチャン氏がそれぞれ畑と醸造を担当してドメーヌを運営していましたが、
ピエール氏が定年を迎えたため、現在はその息子のグレゴリー氏が中心となって、ニュイ サン ジョルジュのみ15haの畑でワイン造りを行っています。
昔からコートドールの傾斜が急な畑では、雨が降った後に土が流れてしまうという問題がありました。
これに対し、ピエール氏は1975年に葡萄の木の列の間に芝生を植える方法を生み出しました。
これは降雨後の土地の侵食を防ぐだけでなく、雑草が生えるのを抑える働きもありました。
また、丈の高い雑草が生えない為に畑の通気が良く、カビの発生を抑制する効果もありました。
さらに、芝生があることで葡萄の根は横ではなく下に向かって伸びるため、
地中深くの養分を吸収することができ、結果としてテロワールを明確に表現することができました。
また、徐々に畑をビオロジック(有機栽培)に変えてきていて、2008年から100%ビオロジックになりました。
畑で厳選して収穫された葡萄は2007年に新設された醸造所で選別され、
果皮や種の収斂性のあるタンニンを出さないように葡萄の実は潰さないまま除梗機で100%除梗され、
そのまま地上階にある醗酵タンクへ重力によって運ばれます。
アルコール醗酵には白はステンレスタンク、赤はコンクリートタンクを使います。
コンクリートタンクはアンリ グージュ氏の時代に造られた古いものが使われており、内部には酒石酸がびっしり付着しています。
このコンクリートタンクはタンク上部が開いている開放桶ではないのでアルコール醗酵の際に発生するガス(二酸化炭素)がタンク内部に溜まりやすく、
醗酵作用がゆっくりと進むので、じっくりと葡萄から色とアロマを引き出します。
櫂入れはタンク内に設置されている金網状の機械で行い、ガスによって押し上げられた果皮や種と果汁の接触を増やしてアロマやタンニンを引き出します。
その後、新樽率約20%の樫樽に移されマロラクティック醗酵をさせて18ヵ月間熟成されます。
とても綺麗な葡萄が取れるのでそのままでも十分透明感がある為、コラージュやフィルターは行わずに瓶詰めされます。
以上インポーター資料です。