<以下インポーター資料より抜粋>
シチリア東部に位置するエトナ山で4世代に渡りワインを造り続けるカラブレッタ家。
その伝統を受け継ぐ現当主マッシモ・カラブレッタとその息子マッシミリアーノは1997 年より自家ボトリングを始めた。
畑はエトナ山北側の標高700から800mの南向き斜面にあり、土壌は火山岩質。
フィロキセラの被害を受けなかったネレッロ・マスカレーゼの平均樹齢は70から80 年で、創業当時から農薬や化学肥料を一切使用せずに栽培を続けてきた。
それには1日の寒暖差が激しく、乾いた風がよく吹くため農薬類を使わなくても病害虫がそれほど発生しないことが大きく作用している。
仕立てにはアルベレッロ・ナトゥラーレ(株仕立て)を採用。
この仕立てはグイヨなどに比べると、畑にトラクターが入ることができないので全ての作業を手で行わなければならないが、
株当り10芽未満にすることで極端に低収量となるため、少ない水分で生育ができ、プーリアやシチリアなど年間の平均気温が高く乾燥した地域で伝統的に用いられてきた。
またイタリア南部特有の夏の強烈な日差しをブドウに直接当てると、ブドウの水分が必要以上に失われ干しブドウ状態になってしまうため、
これを避けるには葉が木全体を覆う必要があり、まさに地域に適合して残った手法であるといえる。
ワイナリーでは温度管理を一切せずに野生酵母による醗酵を行い、その後大樽での熟成を行う。年生産約12000 本。