畑では一切の薬品や化学肥料を使用せず、自然なアプローチでワイン造りをする生産者です。
輸入元エヴィーノさんの試飲会でテイスティングして、あまりの美味しさに驚かされたワインでした。
複雑で奥行きがあって、次々と変化するワインの姿にポテンシャルの高さと造り手のセンスを感じ取ることができました。
2013年に始めたばかりの生産者で荒削りの面もありますが、是非、お試し頂きたいワインです。
(コメント2022.12)
以下インポーター資料より抜粋
アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラートの町。
この土地に残る地品種である黒ブドウ「Rucheルケ」、DOCGを取ったことで一時期話題を集めましたが、
生産地域は小さく、ルケを栽培・醸造している造り手は極僅か、希少なエリアでもあります。
当主であるジャンカルロ ボルトリンは、都会での暮らしより自然の残る環境、農業を営む暮らしを求め、
2007年にヴィアリージの土地、放棄されていた小さな家と3haのブドウ畑を手に入れました。
2009年にルケ、バルベーラ、グリニョリーノを植樹、2013年より徐々にワイン造りを開始。
農業やワイン造りは全くの素人だったジャンカルロ。
「自分たちが暮らし、作り、食べる。土地に根付いた暮らしをしたい」、
という強い想いのもと、畑では一切の薬品や化学肥料を使用せず。
ブドウ畑で唯一、銅と硫黄物を最低限使用する農業。醸造については、2015年より独学をベースに一切のコントロールをしない醸造方法を始めました。
DOCGで認められている収穫量の半分にも満たない低収量。そして果皮、種子まで完全に成熟するまで収穫を遅らせる徹底的な覚悟。
結果的に、超熟成したルケは、糖度が高すぎて潜在アルコール度数が15%を軽く超えるほど、、、汗。
この超凝縮したルケを果皮と共に約2週間、緩やかに醗酵が進む。
これほどの糖度、アルコールであっても、今まで醗酵が途中で止まった経験はほとんどないと話すジャンカルロ。
カッシネッタのワインを支えているのは、経験値でも醸造テクニックでもない、溢れんばかりの素材(ブドウ)への信頼感、、。
久しぶりに出会う、裏表のない情熱と強い意志を持ったジャンカルロ。
ワインとしてはまだ粗削りな面も多いですが、それを補って余りある素晴らしい味わいと魅力的なルケ。
ぜひ一度お試しいただきたい造り手です!