ワイナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さんご夫婦です。
1997年よりイタリアに移住し、素晴らしいワインの造り手たちとの出会いを経て、
2017年にピエモンテ州ランゲ地方カスティリオーネ ティネッラと、その近くに合わせて 0.8ha のブドウ畑を手に入れてスタートしています。
以下インポーター資料です。
ワイナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さん。
これまで20年以上に渡り、イタリアと日本をつなぐ懸け橋として活動してきました。
彼が愛してきたものはイタリアの食であり伝統に結び付くワイン。
しかし、それ以上に彼が尊重してきたもの、造り手達の「情熱や魂」でした。
目に見えるものだけではなく、強い想いや揺るぎない意志をもった素晴らしい造り手達。
彼らとの出会いこそが、彼の原動力であったといえます。
彼らとの出会いによって、ワイン造りへの憧れは募ってゆきました。
そして、これまで自身が出会い愛してきた造り手たちと、変わらない想いで畑に立ちワインを造る、新たな道に進む事を決意。
カスティリオーネ ティネッラは、DOCでいう「Moscato d‘Aastiモスカート ダスティ」になるエリアという事もあり、
畑には高樹齢のモスカート、コルテーゼが残る希少な畑。
栽培は、彼がこれまで造り手達から学んだ事を生かしながら、土地に負担をかけない栽培方法を実践。
中でも彼のワイン造りの「根幹」ともいえる、ダミアンの影響がとても強いことを明確に感じます。
ブドウの完熟に対する「種子」の大切さ、そして収穫まで十分な時間を費やし、糖度計や果実ではなく、種子の完熟を意識したブドウ栽培。
比較的収穫時期が早く、糖度の上がりやすいモスカート、樹上にて完熟を待ってから収穫。
周囲のモスカート生産者より、2~3週間遅れた収穫は、周囲から見ればすでに異様に思われて当然。
すでに異質な視線を浴びているという話も、、、汗。
しかし裏を返せば、「完熟し、糖度の高まったモスカートは、決して《軽い早飲み》ではなく、強い香りとアロマの奥に素晴らしい骨格や繊細さ、可能性を秘めている。」
そう語る彼。醸造については、種子まで完熟したブドウを、果皮と共に醗酵を行います。
圧搾後、そのまま24カ月の熟成期間を取ったのちボトル詰め、6カ月以上の熟成期間を取ってからリリース。
醗酵途中の「無防備な」ワインを守る“ゆりかご”としての、果皮・種子の存在の重要性。
そしてワインは樽の中でフォルム(全体像)が形成され、瓶の中でディティール(細部)が造られるという考え。
収穫までに十分成熟を待ち、そして醸造から熟成、リリースまで時間を費やすことを怠らない成熟したワイン観とモノ造りの意志。
本人曰く「彼ら(ダミアンやジャンマルコ)に飲ませても、恥ずかしくないワインを造らないとね。
中途半端なことをしていたら怒られちゃうから、、、。」
そう笑う彼には、心からの愉しみと妥協しないモノ造りの意志を感じます。これからが非常に愉しみな造り手の一人です。