以下インポーター資料より抜粋しました。
バルバレスコ伝統派の、最後の(知られざる)秘宝とも言うべき存在。
バルバレスコ村で長らく実質的グラン・クリュと見なされる区画、モンテステーファノの南東向の急斜面に2haを所有する栽培農家だったが、1967年から自社瓶詰めを開始。
祖父の代から除草剤と化学物質無縁の畑からバルバレスコと、ドルチェットを生産する。
栽培、醸造とも現在60歳を越えた当主・テオバルドと妻の二人だけで行う家族経営。
二人で連日、畑内で徹底した選果を行うため、収穫時にはほぼ選果の必要なしという”畑の人”である。
収量は30hl/haほどの低さ。発酵と浸漬は(ソルデーラなどと同様に)温度管理なしで進める。
世界に数あるブドウ品種の中で、熟成したネッビオーロのみが、バラのドライフラワー、スミレ、タールが一体となった、卓越して官能的なアロマを持ちえる。
テオバルドは、つまり古典派バルバレスコの美点を鮮烈に表現できる、畏敬すべき名手である。
ただし、そのバルバレスコの年産はわずかに8000本前後のみ。
(近年は、ドルチェット種をやむを得ず抜去した。)