以下インポーター資料より抜粋
イタリア半島の西側、地中海に浮かぶフランス領コルシカ島(仏語:コルス)。
その島の南西に位置するSerra di Ferro(セラ・ディ・フェロ)という村に
ドメーヌ・ウ・スティリチオヌ(Domaine U Stiliccionu)があります。
リューディ名“U Stiliccionu”をドメーヌ名に冠していて、畑は1961年に開拓が始まり、
95から96年にシャカレロ、グルナッシュ、ヴェルメンティーノなどが植えられた
東向きの斜面に広がっています。
現当主Sebastien Polyセバスチャン・ポリは母方の祖父より2005年、
当時27歳の時に7.5haの畑を受け継ぎました。南西地方のカオールや
ニュージーランドのマルボロでワイン造りを学んできた経験を生かし、
ビオロジック農法を経て2008年からはビオディナミ農法(認証取得は2013年)を
志向し始め、元もと鍬で耕され農薬や化学肥料不使用の貴重な畑(7.5ha)と向き合ってきました。
その後、ビオディナミに集中するため中途半端なことはできないと、
2haの畑を手放したことからもセバスチャンの真面目さが伺えます。
朝から晩まで日当りのよい畑は、夏場は気温が40度近くまで上がることもありますが、
近くを流れる小川Taravauxから冷たい湿気があがるため、夜間は18~20度まで下がり
朝晩の寒暖の差がブドウに瑞々しさと凝縮感を与えます。南コルシカの典型的な
風化した花崗岩とシスト土壌、これらの気候、そしてビオディナミ農法すべての要素が
うまく結びつき相乗効果を生んでいます。醸造法でもごく自然に混醸を行ない、
まとまりのあるのびやかな味わいを生んでいます。
10年の時を経て醸造にも自信がつき、柔らかさを備えつつ密度のある味わいと余韻の長さ、
また群を抜いたピュアな仕上がりを実現することに成功していて、
これからの活躍に注目が集まる生産者です。