オート・コート・ド・ニュイ・フォンテール・サンマルタン・ブラン2022 ドメーヌ・ミッシェル・グロ
安定した品質で人気のミッシェル・グロのワイン。
●産地:フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
●呼称:オート・コート・ド・ニュイ
●ブドウ品種:シャルドネ
●容量:750ml
●白ワイン
モノポールのオート・コート・ブランです。ミネラル、柑橘、ハーブ、花など爽やかで心地よい香りが広がります。ふくよかで綺麗な果実味と酸、バランスも良く均整の取れた味わいです。程良く厚みもあって旨味も充実、すぐにでも美味しく楽しめるワインです。2022年も素晴らしい仕上がりです。
(コメント2024.12)
以下インポーター資料です
(2024.12 入荷時の資料)
毎年感じられるマロンクリームを練りこんだ柑橘果実。酸が穏やかに果実と共存しておりゆったり大らかな広がり例年の鋭い構成は奥に見えながら早い段階でもこの大らかさが心地よい。余韻まで果実がベタつかずさらりと伸びる。
(2024年4月 村岡現地バレル試飲)
(インポーター:オルヴォー)
私の父ジャン・グロと、私自身が40年の月日をかけて造り上げた一つの区画、それがオート・コートのアルスナン村にあるフォンテーヌ・サン・マルタンです。コート・ド・ニュイに見られるような東南東向きの斜面、標高350から390メートルの間に、この7ヘクタールのブドウ畑が段々状に連なっています。眼下に小谷とリュー=デュー・デ・シャン(Lieu-Dieu des Champs:神が宿る畑の意)
シトー修道院を眺めることができ、シスターたちによって経営されていたこの古い尼僧院は、約800年前に創設されたとされ、この丘にブドウ畑を所有していました。19世紀末のフィロキセラ禍によってブドウ畑が壊滅して以来、その畑の大部分は再び森で覆われていました。1976年に父ジャンが森の開拓に着手し、続いて私が畑の再建に取り掛かり、1981から1986年にかけて4ヘクタールの畑にピノ・ノワールを植栽しました。
87年から残りの3ヘクタールにシャルドネを植え始め、2007年に購入した最後の1ヘクタールを2009年に植え替えたとき、この畑全域の再統合を果たし、植栽作業を完了しました。この畑に見られるのは、ジュラ紀オックスフォーディアン後期の石灰とマールが混ざった土壌です。同じ地層が5キロメートル南のコルトンの丘にも見られ、丘麓に位置するペルナン・ヴェルジュレス村の名に因んで一般に《ペルナンのマール》と呼ばれています。
私はこれまでずっとオート・コートのブドウを、区画ごとに分けて醸造し熟成させてきました。夫々の区画のワインを瓶詰め直前まで観察し、最終的なブレンドを実行してきました。つまり、30年近くのヴィンテージに跨って、フォンテーヌ・サン・マルタンのワインの魅力とオリジナリティを把握しています。このような背景のもと、この区画の元来の姿を取り戻し、再現したいという意志に駆られ、長きに渡って畑の再建に取り組み、個性豊かな一つのキュヴェに造り上げることを達成しました。
ドメーヌ・ミシェル・グロの新たなモノポール《キュヴェ・フォンテーヌ・サン・マルタン》は、2014年を初ヴィンテージとし、オート・コート から単独キュヴェとして新たに独立させます。
【2022年ヴィンテージについて】
2021年を締めくくる冬はありふれた気温と雨量で過ぎ、春先は比較的冷涼さを保ったまま、ブドウ樹はゆっくりと芽吹き始め、4月初旬に下りた霜もブドウ樹への害には繋がりませんでした。同月中旬から急に温度が上がり始め、ブドウ樹は一斉に伸びていきました。残りの春は暑い気温と強い日射でダイナミックなリズムで栽培が進んでいきました。5月末、ブドウ樹が花を咲かせ始め、とても良い気候条件のもと、開花は素早く進んでいきました。2020年の軌跡を思わせるかのように、2022年はとても早熟である事が明らかでした。4~5月に雨が殆ど降らなかったため畑の水分は不足気味でしたが、度重なった6月の雨と、特に6月21日にジュヴレ・シャンベルタンを中心に降った雷雨が状況を救ってくれました。夏の間もとても暑く、乾燥して日射が強かったのですが、6月に土壌に蓄えられた水分によって収穫までブドウはストレスを見せることなく育っていきました。乾燥した暑さのもとではベト病やボトリティスが発生する事も殆どなく、ウドンコ病だけは警戒する必要がありましたが、収穫までブドウ樹は健全な状態に保たれました。
私たちのドメーヌでは9月3日にコートでブドウを摘み始め、9月17日にオート・コートで終了しました。春先に芽吹いた沢山のブドウが、自然災害に遭うことなくシーズンを全うできたため、品質・量ともに素晴らしい収穫物が得られました。改めて見てもブドウの健全さはこの上なく、選果で除けたのは熟しきっていない房だけでした。2022年のヴィンテージはタイプ的に2019年に比肩する熟度の高いアロマを持ち、果実の存在感は2019年のそれを上回っています。味わいには豊満な芳醇さがあり、酸味と絹の触感のようなきめ細かいタンニン、弾けるフルーツが美しいハーモニーを奏でています。どのワインをテイスティングしてみても既に楽しめる近づきやすさがあり、偉大なアペラシオンにおいてはセラーで何年か寝かせれば更に価値を増していくポテンシャルがあります。
商品コード:18421
ドメーヌ・ミッシェル・グロ(Domaine Michel Gros)
ブルゴーニュのトップドメーヌ「ミッシェル・グロ」は父「ジャン・グロ」の後を継いだ、グロファミリーの長男のドメーヌです。
実直でまじめな彼の造るワインは性格を表すように実にしなやかで綺麗に纏まりのあるピノ・ノワールをつくりあげます。
息子さんのピエール・グロ氏が本格的にドメーヌ参入してますます品質に磨きがかかっています。
以下インポーター資料
1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。
また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、
グロ家の家業を続けている。情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。
畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。
寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、
ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。
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