オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ・オー・ヴァロン2022 ドメーヌ・ミッシェル・グロ
安定した品質で人気のミッシェル・グロのワイン。
●産地:フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
●呼称:オート・コート・ド・ニュイ
●ブドウ品種:ピノ・ノワール
●容量:750ml
●赤ワイン
赤黒果実、ミネラル、樽、花などとても心地よく華やかな香り。たっぷりとした果実味と酸、ドライでバランス良く心地よくふくらんでいきます。タンニンも質が良くシルキー、アフターも心地よいです。抜栓直後はやや硬さのある味わいですが、時間と共に開いていきますので、是非、時間をかけてお楽しみ下さいませ。
(コメント2024.12)
以下インポーター資料です
(2024.12 入荷時の資料)
ミシェルのオート・コートに対する個性と可能性の探求は続きます。2014年を皮切りにリリースしたモノポール・フォンテーヌ・サン・マルタンに続いて、2016年のヴィンテージから《オー・ヴァロン》のキュヴェを独立させることにしました。3ヘクタールに及ぶこのリュー・ディは、マレイ・レ・フュッセイ村に位置し、標高425から440mの間、真南向きの丘陵の斜面に横たわり、畑を境に森が広がっています。区画の上部はオックスフォーディアンのマール土壌、中腹から下部にかけて同じ時代の粘土石灰岩土壌が基盤となっています。フィロキセラ禍以来手つかずになっていたこの土地の開墾を始めたのは1978年のこと、ミシェルは順繰りにピノ・ノワールを植えていきました。それまでは同村の教会が所有し長い交渉を経て2013年にやっと手に入れた最後の区画を持ってして、オー・ヴァロンの全区画の植栽を完了しました。開墾当初から最後に植えられたブドウ樹の総合的な平均樹齢をとれば、すでに30年の樹齢にのぼります。オート・コートのそれぞれのリュー・ディは、以前からずっと分けて醸造し熟成させてきました。つまり瓶詰め2か月前に最終的にブレンドするまで、栽培と造りの段階で各区画の個性を研究し記憶していたのです。ミシェルはそれぞれの区画から生まれるワインの個性を、自らの体験と記憶によって熟知しています。《ル・ヴァロン》の個性は、オート・コートの他のキュヴェより、タンニンがシルキーで、酸が優しいことです。そのため若くからして柔らかく飲みやすいワインになります。「太陽」を感じさせるこのキュヴェの味わいは、ブドウ樹が育つ環境を反映しています。真南向きの斜面がうける最大の日射、北や東から吹き抜ける風を隣接する森や丘が遮断し寒さから守っていること、ブドウ樹が属するそういった恩恵が自然とワインに現れているのでしょう。
力強い黒系果実、ローストした樽香とのハーモニー。
甘いコショウと果実の調和。
現時点から開放感もあって十分に楽しめます。
温暖な果実が大らかに広がる余韻。
(2024年4月 村岡現地バレル試飲)
(インポーター:オルヴォー)
【2022年ヴィンテージについて】
2021年を締めくくる冬はありふれた気温と雨量で過ぎ、春先は比較的冷涼さを保ったまま、ブドウ樹はゆっくりと芽吹き始め、4月初旬に下りた霜もブドウ樹への害には繋がりませんでした。同月中旬から急に温度が上がり始め、ブドウ樹は一斉に伸びていきました。残りの春は暑い気温と強い日射でダイナミックなリズムで栽培が進んでいきました。5月末、ブドウ樹が花を咲かせ始め、とても良い気候条件のもと、開花は素早く進んでいきました。2020年の軌跡を思わせるかのように、2022年はとても早熟である事が明らかでした。4~5月に雨が殆ど降らなかったため畑の水分は不足気味でしたが、度重なった6月の雨と、特に6月21日にジュヴレ・シャンベルタンを中心に降った雷雨が状況を救ってくれました。夏の間もとても暑く、乾燥して日射が強かったのですが、6月に土壌に蓄えられた水分によって収穫までブドウはストレスを見せることなく育っていきました。乾燥した暑さのもとではベト病やボトリティスが発生する事も殆どなく、ウドンコ病だけは警戒する必要がありましたが、収穫までブドウ樹は健全な状態に保たれました。
私たちのドメーヌでは9月3日にコートでブドウを摘み始め、9月17日にオート・コートで終了しました。春先に芽吹いた沢山のブドウが、自然災害に遭うことなくシーズンを全うできたため、品質・量ともに素晴らしい収穫物が得られました。改めて見てもブドウの健全さはこの上なく、選果で除けたのは熟しきっていない房だけでした。2022年のヴィンテージはタイプ的に2019年に比肩する熟度の高いアロマを持ち、果実の存在感は2019年のそれを上回っています。味わいには豊満な芳醇さがあり、酸味と絹の触感のようなきめ細かいタンニン、弾けるフルーツが美しいハーモニーを奏でています。どのワインをテイスティングしてみても既に楽しめる近づきやすさがあり、偉大なアペラシオンにおいてはセラーで何年か寝かせれば更に価値を増していくポテンシャルがあります。
商品コード:18424
ドメーヌ・ミッシェル・グロ(Domaine Michel Gros)
ブルゴーニュのトップドメーヌ「ミッシェル・グロ」は父「ジャン・グロ」の後を継いだ、グロファミリーの長男のドメーヌです。
実直でまじめな彼の造るワインは性格を表すように実にしなやかで綺麗に纏まりのあるピノ・ノワールをつくりあげます。
息子さんのピエール・グロ氏が本格的にドメーヌ参入してますます品質に磨きがかかっています。
以下インポーター資料
1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。
また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、
グロ家の家業を続けている。情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。
畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。
寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、
ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。
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