<以下インポーター資料より抜粋>
アルデッシュ地区の南に位置する場所に本拠地を構えるジェローム ジュレ。
決して複雑で豊かなテロワールを備えた土地というわけではなく、いわばワイン産地としてハズレのエリア。
もともとkg単位幾らで、ブドウを協同組合に売ることで生計を立てるブドウ栽培者がほとんどだった地区で、
自家瓶詰めに挑戦し、しかも自然なスタイルのワイン造りに挑戦したジェロームジュレ。
2006年ヴィンテージのデビュー以来、年々進化を続けて素晴らしい品質のワインを送り出すようになり、現在ではこの地域を代表する人気生産者へと登りつめました。
元々、同地域のナチュラルワイン生産者の先駆者とも言える、ジル アゾーニ氏の下で研修をしていたジェローム。
この香り豊かでなめらかなアゾーニのワインに衝撃を受けて、ナチュラルワイン造りを志しました。
その後、同地方のドメーヌ マゼルでも研修を重ね、地元に戻った彼は父親の畑を引き継ぎ、
組合にブドウを売りつつ、自らの手で開墾するなど栽培面積を徐々に広げていきます。
手つかずの森に囲まれた岩だらけの急斜面には、農薬や化学肥料を使ったことのない古い樹齢のブドウの樹があり、
標高の高さとそれに由来する冷涼な気候のおかげで、ブドウはより長い時間をかけて根を張り、
そのお陰でテロワールから吸収したアロマや個性をより一層凝縮させることが出来ます。
ジェロームが師事したジル アゾーニ、ジェラール ウストリックという二人の生産者もこの地の先鋭的存在ですが、
年を重ねる毎に進化を続けていったジェローム ジュレは、名実ともにこの地域を代表する生産者となり、
オジル、ドゥ テール、マス ド レスカリダ、シルヴァン ボックなど、今や新世代の若手生産者にとってのリーダー的存在となっています。